どうも咲蘭です。
今回はインカエピソードについてやっていきたいと思います
エピソード系は全てクエストとなっており
それを進めてエピソードを追っていくというものになっています。
それでは始めましょう。
1番目のクエ 偽りの聖女
・コピアポにて
インカ戦士>なんだ…… その「白い人」とやらは
チャスキの男>分からん しかし
「白い人」が本当に現れるとは
いまだに信じられん
インカ戦士>皇帝は…… インカはなんと申されたのだ
お前がクスコへ向かったのは
インカのお言葉を賜るためであろう
チャスキの男>……
「使者を試せ」
インカ戦士>……分かった
インカ戦士>インカは かの者が 真に
創造神の使者か 否か
試せと仰せなのだな
インカ戦士>ならば 私がその任に当たろう
チャスキの男>「白い人 再び来たりて 地を治める」
チャスキの男>伝承どおり 白い人が創造神であれば
英知をお与えくださるため
再臨されるのだろう
チャスキの男>しかし かの「白い人間」は
岩の船を操り 屈強なリャマを従え
腕から 稲妻を放つという報告もある
チャスキの男>……死ぬなよ
インカ戦士>危険な調査だと 思っているのだな
白い人が本物の創造神であれば よし
偽者であっても インカを守る盾となれる
インカ戦士>インカのために死ぬにせよ
創造神のために死ぬにせよ
……我らの本望よ
チャスキの男>待たせてすまなかったな
お前が依頼を受けた航海者か
チャスキの男>……なるほど 確かに
腕の立つ船乗りのようだ
チャスキの男>依頼の内容は聞いていると思うが
リマの郊外へ届けるこの食糧と
私を護衛してほしい
チャスキの男>普段 このタワンティンスウユにおいて
食糧の配送は 私のような
チャスキの役目なのだが
チャスキの男>今 カパック・ニャンで
不審な出来事が起こっているため
洋上から配送したい
チャスキの男>我々はそれほど海に近しいわけではない
そこで お前たち航海者の
力を借りようと思ったわけだ
チャスキの男>おや なんだか腑に落ちない顔をしているな
そうか お前は
この国にくわしくないのだな?
チャスキの男>なら教えよう
なにについて聞きたいのだ?
チャスキの男>タワンティンは「4」スウユは「州」を表す
お前たちが インカ帝国と呼ぶ
この国のことだ
チャスキの男>もともと「インカ」とは
皇帝のことを指す言葉なのだ
チャスキの男>インカの治める国 インカ帝国
まあ あながち間違ってはいまい
チャスキの男>インカは国であり 大地であり
神の子なのだから
チャスキの男>この国の情報伝達や配送を一手に担う
職業に就いた者のことを チャスキと呼ぶ
チャスキの男>先ほども 言ったとおり
私もチャスキだ
チャスキの男>チャスキは 各地で起こった出来事を
すべて皇帝に報告する
チャスキの男>そして この国の隅から隅まで
皇帝の意思を送り届けるのだ
チャスキの男>クスコを中心として 各地を結ぶ道のことだ
インカ道とも言う
チャスキの男>軍の遠征や 物資や情報の配送など
重要な役割を担っている
チャスキの男>インカ道の要所には 宿場や小屋があり
チャスキが 情報や運送物の受け渡しを行う
チャスキの男>海辺の街で起こった出来事をその日のうちに
クスコにおられる皇帝のお耳に入れることも
インカ道があるからこそ可能なのだ
チャスキの男>そうか ではさっそく出発しよう
確認だが これは 私と食糧を
リマの北郊外まで護衛する依頼だ
チャスキの男>リマの北郊外に到着したら 私は
食糧の受け渡し場所へ向かう
そこまでは お前にも来てほしい
チャスキの男>時間が惜しい すぐに出発しよう
・リマ北郊外にて
チャスキの男>おかしい またなくなっている…
チャスキの男>ここはコルカと言って
皇帝へ納めた食糧を備蓄する場所だ
チャスキの男>……正確には
その備蓄庫があった場所だが……
チャスキの男>インカ帝国では
皇帝に納められた食糧を備蓄し
チャスキの男>不作の村や 賦役につく民に
施すという制度がある
チャスキの男>だが…… ここ最近
備蓄庫が消失する事件が起きている
もちろん 中に納められた食糧ごと……
チャスキの男>その筋は私も疑った
しかし 備蓄庫がいくつもなくなるような
不作や飢饉があったという情報は一切ない
チャスキの男>「白い人 再び来たりて 地を治める」
この国に古くから伝わる言葉だ
チャスキの男>白い人とは 創造神のことを
指すといわれている
チャスキの男>創造神は 我らケチュアの民に
さまざまな生活の知恵を授けてくださった
ゆえに白い人の来訪には多くの者が楽観的だ
チャスキの男>しかし……
私には不思議でならんのだ
チャスキの男>神の子である皇帝が治めるこの地を
創造神が再び舞い降りて
治める必要があるのかと
チャスキの男>備蓄庫がなくなるのも 白い人が
我々の士気を下げるために
食糧を奪っているからでは――
チャスキの男>なんだ……?
チャスキの男>すまん 音の出どころを調べたい
もう少し付き合ってくれないか
確か 北の方角から聞こえたが……
クエスト情報を入手しました
チャスキの男>――シッ
「白い人」だ……
兵士>吐け!
黄金はどこにある!
言わぬと命はないぞ!!
巫女>無礼な!
太陽の聖女であられる大巫女さまに
向かって…!!
巫女>武器を下げよ!
さもなくば神罰が下ろうぞ!!
インカ戦士>大巫女さま!
インカ戦士>行ったか……
チャスキの男>大丈夫か
……いくら勇猛なケチュアの戦士といえど
無謀すぎるぞ
インカ戦士>使者を試しただけさ
いささか 手傷を負ったがな
チャスキの男>手当てを
インカ戦士>構わんさ それより聞いてくれ
インカ戦士>大巫女さまも
ご清聴くださいますでしょうか
インカ戦士>創造神の姿を持つ 「白い人」……
さまざまな英知をもたらした創造神の再来を
我らは福と考えてまいりました
インカ戦士>しかし ひげを生やした白い肌の彼らは
我々の伝説に乗じただけ
その本心は黒く汚れ 欲にまみれたもの……
インカ戦士>彼らは 断じて
創造神の使者などではない!
インカ戦士>この地に 混沌をもたらし
我らの栄華を奪いつくさんとする
破壊者である!
インカ戦士>大巫女さま インカにお伝えくだされ
彼らの姿に
決して騙されてはなりませぬと!
大巫女>分かりました 伝えましょう
大巫女>……
……
……う…っ……
巫女>大巫女さま!
大巫女>大事ありません……
少しばかり 疲れました……
巫女>すぐに輿を用意させます
巫女>チャスキよ 早々にクスコへ向かうのじゃ!
チャスキの男>かしこまりました
大巫女>……
巫女>なッ……!
この無礼者が!!
チャスキの男>航海者よ そのお方は太陽の巫女
太陽神に嫁がれた
最高位の巫女であられる方だ
チャスキの男>その肌に触れられるのは 太陽神か
神の子である インカ…… 皇帝のみ
チャスキの男>それ以上 大巫女さまに近づけば
我らは 協力者であるお前を
罰さねばならん……
大巫女>みな よいのです
航海者よ その好意
ありがたく受け取ります
巫女>大巫女さま!
このような航海者の
手を取るなど……!
大巫女>インカに報告するならすればよろしい
ケチュアの民ではない私は
偽りの聖女
大巫女>私の魂は今でも 太陽神ではなく
チブチャを守る精霊にあります
私をインカの法で縛ることなどできぬはず
大巫女>航海者よ
危険なところをありがとうございました
私はラウア 太陽の館に住まう者です
大巫女>せめてものお礼に
あなたの旅の無事を祈りたい
お名前を聞かせていただけますか
ラウア>咲蘭……
では私は これからあなたの旅の無事を
風の精霊に祈り続けましょう
ラウア>できることなら
またお会いしたいものですね
ラウア>……
フフフ
その名で呼ばれたのは久しぶりです
ラウア>あなたと出会って 人の手のぬくもりを
思い出しました
また会える日を楽しみにしています
チャスキの男>ちょっとびっくりしただろう
太陽の巫女さまは アンデスの北部にある
チブチャのお生まれなんだ
チャスキの男>太陽神と皇帝に仕える巫女たちは
帝国の領内の娘たちの中から
推薦を受けて 選出される
チャスキの男>だが 今の大巫女さまは
帝国の領外から選出されている……
まだ望郷の気持ちはなくならないんだろう
チャスキの男>しかし お前には
いろいろと世話になったな……
チャスキの男>備蓄庫のこともそうだが
太陽の巫女さまになにかあったら
ケチュアの民は太陽神に見放されてしまう
インカ戦士>備蓄庫に関しては心配するな
クンティスウユの民が
新たな備蓄庫を建設中だそうだ
インカ戦士>食糧はそちらへ運べばいいだろう
チャスキの男>ふむ さようか……
チャスキの男>ここからは
私一人で十分そうだ
チャスキの男>航海者よ ありがとう
依頼以上に世話になった礼を
ギルドに預けておく
チャスキの男>お前の役に立てればよいが……
それではな
第1番目エピソードクエスト”偽りの聖女” 終
2番目エピソードクエスト”新開拓団の窮状” へ続く
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